2013年8月16日金曜日

第28回NIJIの会例会報告書

第28回NIJIの会例会報告


【日 時】 2013年7月25日木曜日 15:30~19:30
【会 場】 ACU 中研修室&ラウンジ
【テーマ】 外国人採用によるshさない活性化
【講 師】 株式会社オカモト 取締役 中西創氏
【出席者】 セミナー 企業:19名、関係者:6名
       交流会 企業:13名、留学生:23名、関係者:8名




株式会社オカモトの中西創取締役




外国人雇用に関する法的手続きについて:行政書士 滝沢俊行氏




会場の様子



企業と留学生との交流会


【講演の概要】

事業概要
事業概要は今VTRでご覧いただいた通りで、現在約16種類の業種を展開している。今年から新たに太陽光発電事業を始めている。売り上げが、11年のデータでは、今期約700憶円くらいをグループ全体で予定しており、現在1000億円という一つの節目を数年の中でまず通過しようという目標で進めている。

・利益はあらゆる事業から生み出して行こうという事業構造を取っている。世の中の変化が激しいから、我々は一つの業種ではなくて、時流の変化に応じて、成長産業を常に手がけるというスタンスをとっている。トータルでは着実に今のところ増収増益で事業を行っている。
                             
事業展開
・スポーツクラブとか、介護事業とかフランチャイズの方も積極的に展開しており、加盟店を含めると全国の約半分の都道府県に関連事業所がある。全国的に1年間で23店舗の新規オープンがあり、まもなく200店舗を超える。これは新卒採用向けの資料ですが、勤務地は北海道とか日本ではなくて、世界ということを考えて採用したいと思っている。が、なかなか日本の学生にはそのへんのところが非常に伝わりにくい。内向きの学生が多く、国内採用で非常に苦労している状況。

海外ビジネス
・現在海外ビジネスといわれるものは、本格的に海外に事務所を構えるというものではない。一例では、車のタイヤやアルミホイルの輸入販売もやっている。介護ビジネスやスポーツクラブ、総合型リサイクルショップの運営なども、海外で展開できるのではないかと模索、研究している。

外国人社員の採用
・日本人の採用、留学生の採用、中国の北京まで毎年行って現地で採用という3パターンがある。中国の現地採用では、成功報酬型の採用をとっていて、一人採用したらいくらという形。我々の代わりに現地で説明会をしてもらって、約400名の応募者から、選考してもらった2,30名をわれわれが中国で個別面接をして、そこから採用するという形をとっている。中国の北京で採用する人間と、主にまだ北海道が中心ですが、日本に来ている留学生から採用するという形をとっている。

3年間で採用した新卒新入社員が54名、うち外国人社員はほとんどが中国人ですが、今のところ、21名で、約4割が外国人の新卒という形になっている。

採用スケジュール
・おおむね留学生の就活の動きは遅い。日本の大学を卒業する子はそのまま4月入社、中国にもどって卒業してから入社する子は7月とか8月とかの入社になる。外国人を採用しだすと、4月に全員入社という形は崩さなければならない。留学生の場合は4月か夏場の入社、北京で採用する子は、だいたい毎年12月位に我々が現地で面接をして、卒業後翌年の10月に来日して入社という形になる。現地、及び日本にきてから1カ月の集中的な日本語の特訓をやってから、入社させる形をとっているので、実際には10月から11月に現場配属になる。

留学生の選考
・選考試験の内容は日本人と全く同じ。面接も日本語で行い、英語で面接をしてどのくらい実力があるか調べたりもする。

外国人採用のメリット
・採用のコストパフォーマンスが非常に高い。強烈な成長意欲がある。高いモチベーションがあり、大きな目標を持ち、チャレンジ精神旺盛な人が多い。日本人社員に強烈に刺激を与えていて、社員の意識も随分と変わった。

今後の課題
・日本語の研修を継続して行う。クレーム対応などは、まだ任せられる状態ではない。コミュニケーションの疎通の違いで、ごくたまにトラブルが起きたりしていることもある。

・中国でもトップクラスの優秀な子に現場研修を長期間させると、現実と理想とのギャップを埋めることができず、やる気を喪失してしまう。目標を見失わないようにフォローする体制を確立する必要がある。

外国人採用の将来性
・日本人よりもはるかに高いところで物事を考えている外国人社員が多い。将来の管理職候補や、経営にかかわってくる確率は高いだろうと予想される。