2012年1月25日水曜日

先小人、後君子

北海道チャイナワークの張相律です。

中国には「先小人、後君子(まずは小人、後に君子であれ)」という言葉があります。小人とは器量や度量が小さい人や、細部に拘る小さい人物を指す。君子とは徳の備わった品位の高い人を指します。
 この言葉は物事を始めるときは、今後起こりうるトラブルや相手に不利なことを先にきちんと話し合い、後で本当に問題が起きた時には、徳を持って対処することが成功への近道だと教えてくれています。
 実は、これは外国人採用にも当てはまります。
多くの経営者は格好をつけてまず「君子」になりたがりますが、それでは後につまづく可能性が高いです。まずは「小人」になって、会社の就業規則、厳しいルール、きつい仕事内容、ハードな勤務体制、求める人材像などを率直に話し、納得してもらうことが大切です。採用後、実際に問題が起きたときは「君子」となり、徳を持って、冷静に淡々と対処していくしかありません。