2013年4月26日金曜日

求大同、存小異


【求大同、存小異】
 この言葉を日本語に訳すと「小異を捨てて大同に就く」になるが、原文をそのまま直訳すると「小異を残して大同に就く」になる。違いは小異を「捨てる」か「残す」かである。
 ここに考え方の根本的な違いが出てくる。大同を求めるとき中国では小異は残すが日本では捨てることになる。どちらかといえば日本の方が徹底的で純粋さを求められる。だから日本人には中国の一国二制度や社会主義市場経済などなかなか理解に苦しむことである。日中間の尖閣諸島や靖国神社参拝など外交問題でもこのような考え方の違いが解決を難しくしている。
 健康も同じ。病気を悪として薬で綺麗に治そうとすると薬漬けになりますます不健康になる。病気は自分の生活の乱れを教えてくれるものだから、病気(小異)を治療せず(残す)生活を見直すと自然治癒力で病気も自然に治ったりする。